水を主成分としたアルカリ電解水は、小さい子どもやペットのいる家庭で安心して使えるアイテムです。
ただ、目に入ったりや口などの粘膜にふれたりしても、問題はないのでしょうか。
この記事では、アルカリ電解水が目に入ったときの症状や対処法を詳しく解説します。
目に入ったら危険?アルカリ電解水の安全性は
アルカリ電解水は水を電気分解して酸性とアルカリ性に分け、アルカリ性の部分だけを集めたものをいいます。
成分のほとんどが水でできていますので非常に安全性が高いのが特徴でしょう。
また、アルカリ電解水は時間が経つと水に戻る性質を持つため、そのまま排水しても問題がなく、環境にも優しい洗浄・除菌・消臭剤として知られています。
このように、アルカリ電解水は人体にも環境にも優しい物質ですので、万が一目に入っても問題はないといえるでしょう。
ただし、アルカリ電解水のなかにはpH値を上げる目的で薬品や化学品などを混ぜた製品もあります。
目に入ったら危険とされる物質を添加した製品もありますので、購入前には成分などを確認しておくことが大切です。
目に入った時の対処法
成分のほとんどが水でてきているアルカリ電解水は、人体にとって安全な液体です。
しかし、製品によっては人体に害を及ぼす成分が含まれている可能性もあるでしょう。
また、アルカリ電解水のなかでも極めて強いアルカリ性を持つ製品の場合には、目に入ったら粘膜を損傷する可能性も考えられます。
そのため、アルカリ電解水が目に入ったときは、すぐに洗い流してください。
こんな症状のときは医師に相談を
目に入ったアルカリ電解水を水で洗い流しても痛みやかゆみが残るという場合には、病院を受診しましょう。
目に入ったアルカリ電解水のpH値が高すぎたり、人体に影響のある化学物質が含まれていたりといった場合には粘膜を痛めてしまう可能性がありますので、できるだけ早く眼科などの専門医に相談するのをおすすめします。
目に入ったときだけじゃない!アルカリ電解水を使う際の注意点
製品によっては目に入ったときに早急な対処が必要なアルカリ電解水。
信頼度の高い製品であれば人体に害を及ぼさないといわれていますが、安全に使用するためにはいくつかの点に注意が必要です。
ここからは、アルカリ電解水を使う際に気を付けるべきポイントを紹介しましょう。
ゴム手袋やメガネの着用がおすすめ
成分のほとんどが水であり、余分な化学物質などを含まないアルカリ電解水の場合には、人体に触れても問題はないといえるでしょう。
ただ、非常に強いアルカリ性を持つ物質のため、長時間使用すると肌あれを起こすかもしれません。
肌が弱い人は短時間の使用でも症状が出る可能性がありますので、使用時にはゴム手袋を着用しましょう。
また、顔の周りで使用すると目や口に入ることがあるため、万が一に備えてメガネをかけておくのもおすすめです。
そのほか、アルカリ電解水は拭き取りが不要な物質として知られていますが、乾くまでは強いアルカリ性が残っています。
強いアルカリ性は肌荒れを引き起こす可能性がありますので、乾くまではスプレーをした部分を触らないように気を付けてください。
直射日光や高温になる場所での保管はNG
水を電気分解して強いアルカリ性を持った物質だけを取り出したアルカリ電解水ですが、直射日光や高温になる場所で保管するとアルカリ性から中性へと戻ってしまうことがあるでしょう。
そうなると、アルカリ電解水の効果が十分に発揮できなくなるかもしれないため、保管場所にも気を付けなければなりません。
アルカリ電解水は風通しがよく涼しい場所で保管し、なるべく早く使い切るようにしてください。
アルカリ電解水が使えない素材
アルカリ電解水はどの素材でも問題なく使用できるわけではありません。
アルカリ電解水を噴射すると腐敗や錆びの原因になったり、シミがついてしまったりと問題が起こる素材もあるのです。
水拭きができないとされている革製品や木製品、漆器などに使うと製品の表面にシミがつくことも考えられるでしょう。
どうしても使いたい場合は、目立たないところに吹き付け、シミができないか確かめておくと安心です。
また、ニスを使用した木製品などはコーティングが剥がれてしまう可能性があります。
金属や宝石類に使用すると腐敗したり錆びがついたりすることも考えられますので、避けるのがベターです。
そのほか、水にぬれると故障などの心配がある製品への使用もおすすめできません。
掃除だけじゃない!アルカリ電解水の使い方
新しい掃除グッズとして人気のアルカリ電解水は、掃除のほかにもさまざまな場所で活躍しています。
1本あれば非常に役に立つアイテムですので、ここからの段落ではアルカリ電解水の活用方法を紹介していきましょう。
ウイルスなどの除菌も可能
ウイルスなどの除菌に有効とされているものにアルコールが挙げられるでしょう。
しかし、アルカリ電解水でもウイルスの除菌は可能であり、アルコールよりも除菌力が高いとされています。
アルコールとアルカリ電解水の除菌力の違いには、除去できるウイルスの数が挙げられます。
アルコールはインフルエンザなどのエンベロープウイルスに対して高い効果が期待できますが、ノロウイルスなどのノンエンベロープウイルスを除去することはできません。
その点、アルカリ電解水であればエンベロープウイルスだけでなくノンエンベロープウイルスの除菌も可能です。
また、アルカリ電解水は新型コロナウイルスの除菌にも適しているため、注目を集める除菌剤といえるでしょう。
そのうえ安全性が高いため、小児科やペットショップでも取り入れられることが多くみられます。
野菜などの食品の洗浄に
アルカリ電解水の製品によっては多くは目に入ったときだけでなく、口に入れても大丈夫な成分でできているため、野菜などの洗浄にも使用できる場合もあります。
※塩化物ベースの電解水の場合は野菜の洗浄に使用してはいけないので要注意
強力なアルカリ性を持つアルカリ電解水は野菜につきやすい農薬や土といった酸性の汚れを中和する効果あり、気になる汚れをすっきりと落とせるのです。
アルカリ電解水を吹き付けた野菜を水道水で水洗いするだけできれいになりますので、野菜を洗浄する手間も省けますね。
強いアルカリ性を持っていても非常に安全な洗浄剤であり、安心して食べられる野菜の生産に一役買っています。
汚れ落としの効果が高くクリーニングにも使用される
衣類についた皮脂汚れや食べこぼしのシミは酸性の汚れです。
そのため、高いアルカリ性をもつアルカリ電解水を洗濯に使うと、汚れがすっきりと落とせると人気があります。
また、pH12.5などの非常に高いアルカリ性持つ製品であれば、衣類を洗浄しながら除菌・消臭もできるため、優れものといえるでしょう。
強力なアルカリ性であってもwash-Uであれば水を主成分としているため、洗剤などで肌あれを起こしてしまう人が使っても大丈夫ですよ。
肌の弱い赤ちゃんの衣類の洗濯にもwash-Uはピッタリですね。
また、wash-Uをはじめとした炭酸カリウムを使用しているアルカリ電解水であれば、洗濯カスが出ることがなく、洗濯物や洗濯槽にカビがついてしまう心配がありません。
高い消臭効果
キッチンの悪臭やトイレのニオイ、ペットの体臭などのニオイ消しにもアルカリ電解水は効果的です。
においの原因の多くは菌であり、アルカリ電解水を吹き付けると、その高い除菌効果によってにおいの元が取り除けます。
気になる場所にひと吹きするだけで嫌なにおいを消してくれますので、非常に手軽ですね。
キッチンやトイレなどはアルカリ電解水で掃除をするだけで、洗浄と消臭が一度に完了しますよ。
また、wash-Uなどの口に入れても安全なアルカリ電解水であれば、ペットが舐めても心配ありません。
子供やペットにも安心して使えるものがおすすめ
アルカリ電解水にはさまざまな種類があると説明してきましたが、選ぶポイントをおさえると子供やペットのいる家庭でも安心して使えます。
どんな点に注意して選べばよいのか、次からの段落で紹介しましょう。
化学薬品などを含まないものを
アルカリ電解水のpH値を高くするために化学薬品などを使用したアルカリ電解水もありますが、このような製品を使用すると、人体に影響を及ぼす可能性があります。
目に入ったり、飲み込んだりすると危険な場合が多いため、余分な化学薬品を含まない製品を選んでください。
炭酸カリウムを電解質に使用したものが安心
アルカリ電解水を電気分解するときに使われるのが、塩化ナトリウムまたは炭酸カリウムです。
どちらも強力なパワーを持つアルカリ電解水が生成できますが、塩化ナトリウムを使用した場合には、吹き付けた個所に錆などがついてしまう可能性があるでしょう。
その点、炭酸カリウムを使用したものであれば、錆びや腐敗などの心配がありません。
安全なアイテムで効率よく除菌・消臭しよう
水を電気分解して酸性とアルカリ性に分類し、アルカリ性の部分だけを集めたアルカリ電解水は、成分のほとんどが水でできています。
アルカリ電解水のなかには化学薬品を加えたものも販売されていますが、wash-Uなどの製品であれば人体に優しく、目に入ったときでも心配がないでしょう。
ただし、万が一のこともありますので、目に入った場合にはすぐに水で流すのがおすすめです。
また、アルカリ電解水は酸性の汚れに強く、高い洗浄効果や除菌、消臭効果が期待できる画期的なアイテム。
お役立ちグッズとしても注目を集めていますので、上手に活用して家事の手間を軽減させましょう。