『wash-U導入事例』三重県いなべ市、いなべ市役所の佐藤さまと和波さまへのインタビューをご紹介します!《前編》

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本日はいなべ市役所に来ています。
昨年からご一緒させていただいております、いなべ市役所にお勤めの佐藤さま、和波さまに、いなべ市のこと、取り組み、「wash-U」との出会いや「wash-U」と共に実施したイベントの内容などをお聞きしたいと思っています。
佐藤さま、和波さま、本日はインタビューをお受けいただきまして誠にありがとうございます。
では、まずは三重県いなべ市っていうところはどんなところ、どんなまち?からスタートしたいとおもいます。
「右:佐藤さま、左:和波さま」
いなべ市とは?
和波さま:どんなまち。本当に見ての通り、自然が豊かで、働いていて気持ちがいいですね、空気感とか。個人的にはすごく「人」がいいまちだなと思います。いなべ市に来ていただいた方に対して、優しいまちだなと思っています。まだまだ発展途上ではありますが、市民の方々が自分たちのまちを良くしようと思ってくださっている、このまち全体が盛り上がっている感触があります。
私は、生まれも育ちもいなべ市の人間です。でも、自分の生まれた場所だから愛着がある、というのが理由のすべてではなくて。
年を重ねるにつれて、食べもの、お店、人、自然と、好きなところがどんどん増えていくまちです。
坂本:ありがとうございます。ちなみにですが、和波さまは、ずっといなべ市にいらっしゃって、このまちから出てみたいとか思ったことはありましたか?
和波さま:思ってました。いなべ市役所で働くまでは何もないところだと思っていました。地元が嫌いとかそういう気持ちではなく、何も誇れるものがないんじゃないか、と。自然は日本全国どこでもありますし。いなべ市役所で働き始めて、まちの人に触れたり、行政自体がまちづくりに力を入れているっていうことに触れて、だんだん好きになっていきました。
「いなべ市役所の内観(いなべ市様ご提供)」
佐藤さま:成果じゃないですかね、
和波がそう感じてくれて、働いてくれていたことが結果としてすごく嬉しいですね。
リーマンショックを受けて、いなべ市の税収がかなり減収しました。いなべ市は企業城下町で、 自動車産業、輸送機械器具っていうジャンルになるんですけど、一点集中のまちです。リーマンショックが起こって急激に税収が下がった中で、市長が新たな第2の矢を打とうと観光に着目しところから 実は始まってるんです。そして1番最初に何をしたかのかというと、企業から人材を派遣いただく「地域活性化企業人」(総務省制度)の活用です。当時は若手企業人交流プログラムという名称でした。旅行会社から企業人に来ていただき、観光にシフトする上でどういうおもてなしをしようか、どういうお土産商品をつくろうかなどを企画し、説明会を行いました。
最初は本当に反発が多かったですね。いなべ市を含めて、田舎ほどローカルで閉鎖的に商売が成り立ってしまっています。
外のものを取り入れる、外向けに考えるみたいな考えはなかなか受け入れられなかった。
よそ者を排除するみたいなところはすごく強かったのかなと感じています。
地域おこし協力隊の方を招いた時も“あいつは何者だ”みたいなお言葉をいただきました。 都度こういう活動、こういう人ですという広報やPRを行ったり、冊子を作って各世帯に配布をしたりしていました。
合わせて、いなべ市外へのプロモーションも進めてきました。東海環状自動車道(愛知県、岐阜県、三重県の3県に跨る延長約153kmの高規格道路。既に開通済み)が開通する前から動き出さなければならないということで、平成26年ぐらいの第2次の安倍内閣の時に打ち出したその地方創生っていう政策の中で活動していきました。
その活動の中で、コンセプトとして掲げたのが「市民が主人公になれるまち、いなべ市」。一人一人に焦点を当てながら事業をしていきましょう、というものです。これには市内にいる人も移住者に対してもスポットを当てながら連携していきましょう、という想いがあります。商工会会員や観光協会会員じゃなくても、利害関係がなくても、連携していきましょう、という活動ですね。
その活動が実を結び、和波が申し上げたような「ウェルカム」という環境になったのかなと思います。このように感じてくれているのは、ありがたいなと思います。
和波さま:平成27年、普段の業務とは別で、いなべの魅力発信に興味がある職員が集まった「いなべブランド」というプロジェクトがありました。いなべ市で誇れる行政サービスや地域資源を所属部署も年齢も異なるメンバーでプロモーションしていきましょう、というプロジェクトです。
そのチームに入って活動させてもらったことで、いつか業務として、いなべの魅力発信や、子どもたちに地元を好きになってもらえるような取り組みをしたいという目標ができました。市役所の基本となる窓口業務を担当させてもらいながら、こういうプロジェクトを経験できたことが、今の自分につながっています。
佐藤さま:和波がそのプロジェクトを通して、いろいろな行政の窓口サービスをしながら、今答えてくれた「ウェルカム」やアットホームという感覚を持ってくれたことは、改めてうれしくもあり、ありがたいなと思っています。
いろいろな方々が頑張っているし、その頑張っている方々を認める風土も整ってきて、それは元々の生まれ育った人であっても、移住者であっても、いい感じで回ってきてると感じています。
坂本:「Nordisk Hygge circles UGAKEI」や「やまてらす」、「青川峡キャンピングパーク」などのキャンプ場、市役所の隣にあるにぎわいの森なども多くの外部のプレイヤーが入っていますよね。
このようなところも、人を受け入れる「ウェルカム」な雰囲気の醸成が役立っているのですね。
「ノルディスク宇賀渓」
佐藤さま:肯定的に捉えてくれる方が全てではないですし、キャンプ場ばっかりつくっていいのか等、自治体は万人受けする組織ではないので、難しいところは今でもあります。行政の支援なくてもやっていこうぜ!みたいな方もいらっしゃいます。民主主義なので、いろいろな考え方があります。多様性ですね。
行政として進めるべきこと。企業が進めるべきこと、個人が進めるべきこと。みんな同じベクトルは向いているけど、方法が異なるだけです。反対意見もあってしかり。そうじゃないと伸びないですね。
坂本:切磋琢磨ですね。
私が初めていなべ市さまに訪問させてもらい、佐藤さまと面談させていただいた当時のこことを思い出してみると、ウェルカム感はとても強く感じました。
ウェルカム感だけではなく、前のめり感も。何かを得ようとか、好奇心というか、そのような気概が感じられました。
佐藤さま:市長がそういう考え方だから、そうやって広がってきたのかなとも思います。
良いものは良いし、行政単体では難しいことはたくさんある。市内、市外問わずパートナーを組んでやっていた方がスピード感もあるし、良いものができると思っています。
後は、結局は人なのかと思います。自治体や企業間という契約もあるけど、人と仕事をするので、この人が良い意味でおもしろい人かどうか、一緒にビジネスができるかどうかなんだと思います。
坂本:パートナーというワードがでましたが、弊社は「wash-U」を通して「いなべSDGs推進パートナー」としていなべ市と協業しています。
いなべSDGs推進パートナーについて簡単に教えてください。
いなべSDGs推進パートナーとは?
はい、いなべ市は令和2年7月17日、令和2年度「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」に選定されました。
※SDGs未来都市 :33都市(34自治体)、自治体SDGsモデル事業:10事業(令和2年度)
「SDGs未来都市」として認定されたいなべ市では、本格的にSDGsの推進への取り組みを始めています。そこで、いなべ市と連携してSDGsの活動に取り組んでいる、SDGsに力を入れている企業や団体の皆さまを「いなべSDGs推進パートナー」として認定する制度を始めた、という流れです。
「wash-U」さんは№36ですね!
「4Tプロジェクトの様子(防災×キャンプ)」
坂本:はい、認定をいただきましてありがとうございます!
令和6年3月には、推進パートナーとしての初のプロジェクトとして、「防災キャンプ」プログラムを実施させていただきました。その節はありがとうございました。
和波さま:こちらこそありがとうございます!
こちらのプロジェクトは、「INABE SDGs 4T PROJECT」として実施いただきました。
4T PROJECTは、令和3年度からスタートしていまして、ロジカルなSDGsや教育ではない「日常生活・体験から気付くSDGs」をテーマに、企業と行政がパートナーシップを結び、おしゃれでカジュアルな体験型ワークショップを開催しているものです。企業の皆さまに継続的にご協力いただいているおかげで、令和5年度末時点で29のワークショップを実施することができました。
日常生活で当たり前になること、そして、くり返しつなげていくことで、持続可能な開発目標の実現を目指しています。
「4Tプロジェクトの様子(防災×キャンプ)」
坂本:ご説明ありがとうございます!
3月実施させていただきましたのは「疑似キャンプをしながら防災を楽しく学ぼう!防災キャンプ」でした。
1月1日に発生した石川県能登半島の地震を受けて、急遽プログラムの変更を行い実施させていただきましたが、多くの応募があったとのこと、防災意識の高まりも実感できたイベントでした。
私はキャンプが好きですが、キャンプ用品やキャンプの知識は、有事の際にも役立つものばかりです。
イベントの場所は屋内でしたが、アウトドア用のグッズがそのまま防災に役立つことを感じていただいたり、身近にある新聞紙やポリ袋などがスリッパやご飯を炊く道具になることを知ってもらったり。
日常で日頃使っているものが、そのまま災害時に役立つグッズになる。
まさにフェーズフリーを体験いただけるイベントになったかと思います。
「4Tプロジェクトの様子(防災×キャンプ)ポリ袋で炊飯体験」
和波さま:はい、アンケートも好評でしたね!
ポリ袋でご飯が炊けることや、その食器を洗剤を使わずに洗えたことなど、参加された子どもたち、そして保護者の皆さんも感動されていたようです。
「4Tプロジェクトの様子(防災×キャンプ)」
坂本:私たちの「wash-U」は界面活性剤が入っていない、純水と炭酸カリウムのみでできた強アルカリ電解水なので、なめても肌に触れても害はありません。また環境負荷もないですし、空気に触れなければ何年でも効果が変わらないので、防災用品としてもぴったりです。
急遽プログラムを変更しましたが、当日の備品類などの提供やヘルプ含めて迅速に対応いただきまして誠にありがとうございました。
いなべ市役所の佐藤さま、和波さま、そしてグリーンクリエイティブいなべの皆さまにもお手伝いいただきました。
いなべ市では、先程の自治体SDGsモデル事業として、グリーンクリエイティブいなべを運営者として、いなべ市役所の横にある「にぎわいの森」を拠点とされ、活動されていますね。
今までいろいろなお仕事をいなべ市さまとさせていただきましたが、グリーンクリエイティブいなべさまに間に入ってもらい、とてもスムーズにお仕事させてもらっています。
グリーンクリエイティブいなべについても教えていただければと思います。
「4Tプロジェクトの様子(防災×キャンプ)※wash-Uで除菌している様子」
グリーンクリエイティブいなべ(GCI)とは?
佐藤さま:ははい、いなべのまちづくりを進める中で、まちの拠点となる新庁舎および商業施設「にぎわいの森」の建設が始まりました。
「にぎわいの森」の運営、そして、「市民が主人公になれるまち」としてのまちづくりを行う組織が必要とされる中、いなべ市が100%出資し、「一般社団法人グリーンクリエイティブいなべ」が誕生しました。
「にぎわいの森」は自然を活用するグリーンインフラ、いなべ市が目指すカジュアルなSDGsを表す施設でもあります。
当初、決めた設立目的は以下のようなものです。
①市民を主役とした、新たないなべの価値や魅力を創出。選ばれるまちを目指す。
②都市部から地方へ新たに人やお金の流れを生み出し、地域活性化を図る。
③にぎわいの森を核とした市内回遊、いなべファン(関係人口)の増加のためのまちづくりを行う。
「にぎわいの森(いなべ市様ご提供)」
坂本:ありがとうございます!
市民を主役など、先ほどのキーワードがここでも出てきますね!
まず実感として、グリーンクリエイティブいなべのような組織があることで、とても早くいなべ市さまとお仕事ができました。
その他の自治体とのスピード感が違いましたね。
佐藤さま:そうですね。行政は仕方ないのですが、計画して、実行までに平均3年ぐらいかかります。3年かかると当初の計画自体が既に時代遅れになることもしばしばです。
いなべ市が向いているベクトルの中で、以下にスピーディに実行できるか。グリーンクリエイティブいなべが行政と企業の間に入ることで、行政の方向性を正しく理解しながら、企業等とスピーディに連携を図る。
ただし、どんな企業でも間に入れば、グリーンクリエイティブいなべのような動きができるというわけではなく、行政の動きや企業の動き、双方を理解していないと難しいですね。
また、事業体も観光を主とする企業であった場合は、観光関係しかできないですが、グリーンクリエイティブいなべであれば、先の設立目的内であれば観光以外でも、それこそ御社のような「wash-U」でも福祉関係でも連携を組むことができます。
行政が地方創生の交付金を活用しながらいろいろな テストマーケティングや事前調査をしていく中では、 特にスピード感に限界があります。入札制度もありますしね。
坂本:入札制度を利用すると最低でも1年以上はかかるのでしょうか?
佐藤さま:計画して、予算を立てて、実行までを含めると平均で3年ぐらいかかりますね。
今日や今月すぐに売り込みに行ったら価値上がるのになっていう時に3年ではね。効率が悪いし、知名度アップにもならない。
行政が向いているベクトルに沿って、グリーンクリエイティブいなべが随伴してくれる。やっぱ向いてるベクテベクトルの中で、いかにこうグリーンクリエイティブがきれいに随伴してくれるかが重要です。行政と民間との間、緩衝材という役割の側面もあります。
坂本:4T PROJECTのプログラムを相談させていただいた時、グリーンクリエイティブいなべのメンバーが入って、一緒にプログラムを作ってくれました。
行政のリソースと民間のリソースを理解していただいている中で、的確に進行してくれたことで、急なプログラムの変更があっても、当日、スムーズに実施ができたことにつながったのではないかと思っています。
佐藤さま:行政はどうしても縦割りになってしまいますが、グリーンクリエイティブいなべが緩衝材として入ることで、観光でも福祉でも、全く別の事業の企業を誘致しても分野横断的に活動できます。グリーンクリエイティブいなべのメンバーとは、平成27年からずっと営業活動やプロモーションを一緒にしているので、行政の方向性、ベクトルをよく理解してくれています。とても素晴らしいメンバーですね。
次回へ続く。。
まとめの文章:インタビューが約2時間に及び、、本日は前編として、ここまで。次回は、「人」、「ウェルビーイング」、「防災×wash-U」まで、幅広く未来を語っていきます。
後編を乞うご期待ください。